2021/04/16
坂東工 Takumi Moriya Bando
経歴
2006年クリント・イーストウッド監督作「硫黄島からの手紙」にてハリウッドデビュー。映画「真田十勇士」やNHK大河ドラマ「西郷どん」にて渡辺謙の衣装製作を担当。現在、俳優、アーティストとしてだけでなく、2017年よりリアリティーショー「バチェラー・ジャパン」「バチェロレッテ・ジャパン」の司会進行役を務める。
「スーツを私服にしてみよう」
『スーツだからビジネスシーンでしか着られないなんてもったいない、スーツを私服にしてみよう』実はこれこそわたしがスーツをオーダーしようと思ったきっかけです。
インタビュー撮影や映画などの役においてスーツを着る機会が多いわたし。そのためスーツのイメージを持たれることが多いのですが、意外とプライベートでスーツを着ることは少ないんです。
だからこそ私服でスーツを着るなら日常で楽しく着たいと思い、スニーカーやサンダルを合わせることを想定してSHITATEでのオーダーの際は1着ごと細部までかなりこだわりました!
実際のこだわりオーダーについてはこちら>
今回はお世話になったSHITATEスーツコンシェルジュの板倉和寛さんからいただいたそれぞれのスーツの着こなしポイントや、ためになる情報もご紹介します。
身近なスニーカーとのコーディネートならもっとオーダースーツが楽しくなるはずです。
板倉和寛 洋服の青山 池袋東口総本店 シニアチーフ/スーツコンサルタント
経歴
学生時代から変わらない「洋服が好き」という気持ちをもとに、色彩や心理学にまで精通する幅広い知識と年間何百人におよぶ接客経験を生かし、若干29歳でSHITATEのスーツコンサルタントに就任。現在は店頭での接客とともにスタッフ教育に力をいれ、どの店舗でも変わらぬサービスの提供を実現するため活躍中。雑談の中からも好みや生活スタイルを聞き逃さず、その人にとって最良のスーツをSHITATEる達人として坂東工が全幅の信頼をおく人物
「グレンチェック柄スーツをカラフルにデートコーデ+通勤バックパックも快適に」
スタイリッシュな休日デートにはスーツを着よう。行き先は会ってから、一緒にいるだけで楽しい気持ちがコーディネートで伝わります。
柄シャツ×柄スニーカー
・スーツ:(ライトグレー・スリム・生地番:01CL3001-ED)
・インナー:ラウンドネックのTシャツ(白ベースのプリント)
・シューズ:ハイカットスニーカー(白ベースの柄)
「スーツでデート」というとどうしても堅いイメージで行き先も限定されがちでは?そんな時はふんだんにあそびを凝らしたハイカットカラースニーカーを合わせます。一見レベルが高そうですが日常着としてのスーツと相性抜群!気分が上がります。スーツを楽しむ、という雰囲気が伝わりますよね。
天気のいい日のデートには、屋内でも屋外でも快適に過ごせるようスーツのインナーはTシャツがおすすめ。Tシャツの柄にスニーカーの配色と同じ色を入れるとコーディネートに統一感が出てしっかりまとまります。さらにこだわりのナットボタンが差し色になり、カラフルなコーディネートをキュッと引き締めてくれる。これはさすがのSHITATEオプションです。
グレージュのグレンチェック柄はオールシーズン着られる万能スーツ
淡い色柄がシンプルで上品なので、インナーと足元をカラフルにしてもバランスよく仕上がります。ミドル仕上げの生地は柔らかく、立ち座りやキックボードの移動も窮屈さがありません。
板倉さんポイント
「リネンブレンド素材の爽やかスーツはくるぶし見せで大人の色気」
汗ばむ季節のスーツはくるぶし丈スーツで見た目も涼しげに。通勤や社内会議中も抜かりない足元で大人の余裕と色気が滲みます。
ストライプ×白スニーカー
・スーツ:(ライトベージュ・スリム・生地番:13TS3510-KB)
・インナー:ストライプシャツ(細身のブルー)
・シューズ:ローカットスニーカー(白)
ローカットの白スニーカーなら手持ちの方も多いはず。
裾丈を気にせず9部丈のパンツでくるぶしを出すことも可能なので、暖かい季節にぜひ試して欲しい軽やかな着こなしです。
スニーカーに入った紺のラインと同系色のインナーを合わせることで、さりげない統一感が生まれます。
ライトベージュ×サボ
・スーツ:(ライトベージュ・スリム・生地番:13TS3510-KB)
・インナー:ストライプシャツ(細身のブルー)
・シューズ:サボ(濃茶)
もう1パターン、オフィス内を快適に過ごすのにおすすめなのがこちらのサボ。ウッドソールに革を編み込んだタイプのサボなら夏場の暑く見えがちな足元を爽やかな印象に演出し、オフィスワークを快適に過ごせるでしょう。落ち着いた色と革素材のため、ちょっとした外出や急な来客時も失礼なくおしゃれな印象を与えられます。
明るいベージュに短めの裾で爽やかに着こなしたい季節感のあるスーツ。通勤も社内もいさぎよくくるぶしを見せて大人の余裕と涼しさを演出できます。
板倉さんポイント
裾を短くすると足の短さが強調されるのでは?と坂東さんがご心配されていたので、あえて着丈を短くせず、パンツはテーパードで少しだけ裾をフレアにと微調整をさせていただきました。
スーツに合わせるスニーカーにはやはり黒と白がおすすめです。黒は落ち着いた印象でシーンや季節関係なくコーディネートでき、レザー素材を選べば大人なスタイルが完成します。汚れが気になりにくいため通勤時間が長めの方におすすめです。
白は爽やかな清潔感とともにスーツの印象を軽やかにしてくれます。どんな色のスーツとも相性が良く、スニーカーとスーツのコーディネート初心者の方にもおすすめです。素材は高級感と汚れにくさでレザーがまずおすすめですが、春夏素材のスーツにはキャンバス地も相性がいいのでおすすめです。
ポイントで色が入っているタイプの白スニーカーの場合、インナーや鞄やメガネなどどこかに同じ色を差し色に使うとさらに統一感が出てすっきりします。
「ダブルジャケットの重厚感もハイカットスニーカーなら日常使いに」
上司との会合にはもちろんお酒の席やデートにも。ダブルのスーツは足元を落ち着いたスニーカーで合わせれば年齢問わずに着こなせる、持っておきたい1着です。
カラーシャツ×ゴールドスニーカー
・スーツ:(ダークグレー・スリム・生地番:01DM3252-GG)
・インナー:カラーシャツ(濃紺)
・シューズ:ハイカットスニーカー(ブラウンベースのゴールドライン)
ダブルのスーツを私服で着るのはなかなか難しいと思うでしょうが、実は「ちょいワル」な遊びを楽しめる着こなしにはこのスーツが最適です。
ブラウンベースにゴールドと一見派手なスニーカーですが、レザー仕様のダブルジップが高級感を醸し出し、ダブルの重厚感に負けない存在感でバランスよく仕上がります。
太めのストライプに本水牛のボタンで重厚感たっぷりのダブルのスーツ。ドレープ性抜群のイギリス製の生地はシワの回復が早く長時間座る時にもおすすめです。足元をゴールドのスニーカーで適度にカジュアルダウンすれば気軽な食事やデートにもマッチします。
板倉さんポイント
ダブルジャケットとはボタンが左右どちらでも留めることができ、風の吹き込む方向によって変えて防寒性を高めるために作られたことがそもそもの由来と言われています。
ダブルの裾の由来は、たまたま水辺や雨の中濡れるのを防ぐために折り返して履いている紳士を見た人が「かっこいい」といったことだったり、折り返した分重みが出てパンツのラインがきれいに見えたりと諸説あるんです。スーツの仕様には見た目をよくしたいという男性の願望が現れていたりするので、こういうことからちょっとスーツを身近に感じてもらえると嬉しいです。
ダブルのスーツは重厚感だけでなく実用性も優れていておしゃれにこだわりもあるため、若い方にはあまり馴染みがないかもしれませんがぜひ日常使いでお試しいただきたい1着です。
スーツの合わせる靴下についてのご相談も多いのですが、スニーカーからチラッと見える靴下はスーツやインナー・ネクタイなどと同系色にするとまとまりよくスッキリします。
坂東さんのようにあえて赤などビビットなカラーを選んでポイントとして遊ぶのも楽しい上級テクニックですね。
「スリーピースはラウンドトゥスニーカーでこなれた親近感を」
大切なパーティやここぞのデートという場面では、ジャストフィットのオーダースーツがあなたの魅力を最大限引き出してくれるはず。3ピースの王道スーツは毎日着ることはなくてもいざというとき頼りになるSHITATEのこだわり満載です。
白シャツ×黒スニーカー
・スーツ:(光沢のあるブラック・スリム・生地番:01CN3260-MD)
・インナー:白シャツ
・シューズ:レザースニーカー(黒)
レセプションパーティや友人のみのウエディングパーティーの2次会などではこなれた親近感のあるコーディネートがおすすめです。
足元は黒のレザースニーカーで統一感を出しつつ白のソールで軽さをプラス。革靴とは違った優しい雰囲気が出るので若い方にも試して欲しいコーディネートです。
これこそ洗練された王道スーツというべき1着にSHITATEていただきました。ごくシンプルに上質なインナーと足元を揃えれば、どんなパーティに出ても目を引くこと間違いなし!オールシーズン着られる艶やかで柔らかい生地は厳選の素材で着ていてストレスがありません。
板倉さんポイント
ベストのセオリーは、「履き口・ベルトのループが見えないこと」「ネクタイの剣先が出ないこと」です。ネクタイが出てしまうとだらしない印象で紳士の身だしなみではなくなってしまいますのでご注意ください。
ベストを着用する場合、ネクタイはプレーンノットでスッキリと結ぶのがおすすめです。襟と襟の間とノット(結び目)の上に隙間がないようにしっかり結ぶのがキリッとした印象になるポイントです。
「スーツ×スニーカー初心者にもおすすめ!ストールコーデ」
仕事も遊びも選ばず毎日どこにでも着ていけるスーツはまさに相棒。公園にもオフィスにもマッチするスーツは小物で遊びたくなります。
白シャツ×ストール
・スーツ:(ブルー・スリム・生地番:13NS4505-MB)
・インナー:ラウンドネックのTシャツ(白)
・シューズ:プレーンスニーカー(白)
ウールとポリエステル繊維の柔らかながらほんのりシャリ感のある生地に合わせるなら、あえて布の繊維を無造作に見せた綿素材のストールがおすすめ。ナチュラル感を入れることで、きれいにまとめすぎず大人の遊びを楽しめます。この濃青のスーツならストールのカラーはなんでもあり!春はイエロー系、秋はカーキ系など季節によって変えてみるのも楽しいですね。
このスーツに合わせるスニーカーはあえて外さず、定番の白・黒・紺のローカットを合わせれば間違いないコーディネートが完成します。
濃青のバーズアイは落ち着きがありオールシーズンどんな場面でも着られる優秀スーツ! 前回の記事では2パターンコーディネートをご紹介しました。 カジュアルな中にも品の良さを出したい場合、こんな風にストールを巻いてみると大人な印象に変わります。
板倉さんポイント
ジャケットは腕を長く、肩のラインが綺麗に見えるようインナーの出る長さをベストバランスで仕上げるよう調整させていただき、色柄や型紙全て含めとても汎用性の高い、ぜひ1着持っていただきたいスーツに仕上がりました。
スーツは実際着ている時間より吊ってる時間の方が長い場合が多いので、実はハンガー選びも大切です。吸湿性のある木製で幅が5~6cmある広いもので前屈みの形がおすすめですよ。
SHITATEスーツとわたしのストーリーは終わらない
オフィスで仕事をして恋人とデートする。と一言で言ってもそれはその人ごとにシチュエーションも着る服も全く違います。
わたしが今回着た5着のスーツのシチュエーションも、今後着るたびに毎回変わり同じ時を過ごすことはありません。
スーツに袖を通すたびにSHITATEで体験したことが思い出され、大切な瞬間を過ごす時に着ているものが自分のためだけに作られた世界に一つのオーダースーツというのは本当に贅沢で幸せだと実感しました。
自分の重ねる時間とともに体型の変化もあるかもしれないけれど、その時はSHITATEをまた訪れればいいと思うとむしろその時を楽しみに過ごせる気がします。SHITATEはこれからもわたしのオリジナルストーリーをサポートしてくれるでしょう。
この最高に贅沢で、未来へと続いていくSHITATEとの素敵な関係をぜひ、あなたにも。
こちらのスーツは柔らかさが特徴のイタリア製の生地のため、アクティブに動くときにも活躍し、ハイカットのスニーカーでも裾のシワの心配もありません。
最近よくみられるスーツ×バックパックの通勤スタイルですが、PCや書類などを入れると重くなりがちです。
そのためジャケットの型崩れ防止にはオプションの「AMFステッチ」を入れさせていただきました。
胸に沿う立体的な縫製のため、型崩れ防止とともに背負い紐によるシワの発生が少なくスッキリきれいなラインが保てます。